人生洋梨

哀しみのルート20

世界一わかりやすいコーラスの話 その1

参考書にありがちなタイトルだが名が体を表さない典型例である

コーラスといえばローランドJC-120のチャンネル2についてるアレが原点だと思う

スタジオだろうがライブハウスだろうが猫も杓子もって感じのアンプだが個人的にはあまり好きではない

さておき、JCのコーラスは2発のスピーカーをステレオにして生み出される仕組みで、ものすごい広がりがある

これはアンプで音出してる分には心地よくて、結局最高のコーラスはJCのコーラスだと思うんだが、ライブとかでマイク立てて拾おうとするとうまく聴こえないんだなこれが

ステレオで出力してるんだからそれぞれのスピーカーにマイクを立てるという方法があるがこれもなんかイマイチ

音が広がりすぎるのが仇となって、他の楽器と合わせるとむしろ埋もれて引っ込んだような感じになってしまうんだと思う

というわけでJCのコーラスはギター単体で聴けば最高なんだけど、ライブでは使いづらいという結論になる

そこで、JCぐらい音が広がり且つアンサンブルでも音が埋もれない夢のようなコーラス探しの旅が始まるわけである

個人的にコーラスは重要なエフェクターなので、ギター始めてから今まで長きにわたって理想のコーラスを探し続けている

余談だがクリーンにコーラス掛けてアルペジオ弾いてるギタリストは全員The Smithsの影響を受けてると確信している(んなわけねーだろ)

コーラスなんて各メーカーが色んなのを作ってるから枚挙にいとまがないが、JCに近いという点ではやはりBOSSのCE-1だろう

実機を使ったことはない、というのも、値段が高すぎるしデカいから敬遠せざるを得ない(電源も別で取らなきゃいけないし)

Retro-SonicとかいうメーカーがCE-1の音はそのままで使いやすくしました、みたいなのを出しててこれは試奏したことがある

音はサイコーだし本家よりも機能的だしコーラス探しの旅終わりじゃんって感じだったが、なにせ3万以上して値段が高かったのでパス

エフェクター1個に1万以上払いたくないんだ、ケチだから

じゃあ次はってことで考えられるのは、やはり同じBOSSのCE-2

これはJCのコーラスを普通のボスコンサイズに納めましたっていう画期的なエフェクターで、名器と言われてるけど名器なだけにこれも高い

CE-2は相場は2万くらいで買えなくもないので持ってたことはあるが、結局売っている

これ、高い割にめちゃくちゃ"フツー"のコーラスなんだよな、CE-2がコンパクトエフェクターとしてのコーラスのパイオニアでありスタンダードになったんだから当然ではあるが

実際に使った感想だが、JCのアンプで鳴らすコーラスとCE-2の音は違う、コーラスがステレオありきという物理的な障壁は越えられていないという感じがする

CE-2をステレオで鳴らせばいいんじゃねえのということでそういうモディファイも存在するが、そもそもステレオで使うのがめんどくさいからモノラルで使えるやつを探しているのである

コーラスなんて何でもいいよという人にはモノラル挿しして現代でも十分実戦で使えるコーラスである、ヴィンテージでプレミアが付いてるのでわざわざ買う必要はないと思うが

要するに、CE-2はコンパクトエフェクターのコーラスとして世界一フツーな音がするエフェクターである

コンパクトエフェクターとしてのコーラスの話はJCっぽいコーラスの話とは一線を画したいので別の記事で述べる

一回で収めるつもりだったのに一番言いたいことを言いきれていないが、最寄りに着いてしまったので今回はこのくらいにしておく