人生洋梨

哀しみのルート20

東京事変 ニュースフラッシュ セトリ・ライブレポート

 毎度更新が滞りまくっている河合です。この前も連載やるとか意気込んでましたが、結局多忙で2週間ぐらい放置してます。まあこんなブログ知り合いしか知らないだろうし(読んでくれてありがとう)お許しいただきたい。そのうち気が向いたタイミングで続きは書きます。

 さて、昨日(3/1)は東京事変の復活ツアー"ニュースフラッシュ"の東京国際フォーラム2日目の公演に行って参りました。やっぱり前日の閏日公演が一番良かったんだろうけど、奇しくも同日に自分が事変のコピバンでライブに出る予定があり、やむなく2日目を希望。色々と世間で騒がれてますが至って普通に開催されました。アルコール消毒等の防疫対策は徹底されていたものの、会場内で異様な場面は一切見られず。

 せっかくなので物販の情報でも書いておくか。もしこれから別公演を観に行かれる方がいましたら、物販は来た順で並ぶパターンではなく整理券方式なので注意が必要。17時開場で筆者はテキトーに14時頃会場入りしましたが、16時に集合・販売開始の整理券を渡されました(整理番号は確か1848番)。整理券を貰って2時間後に再集合して買う、という認識で良さそうです。それでも大体希望のものは買えましたが(グレーのTシャツLとXLがタッチの差で売り切れて泣いた)。寒い中並ばずに他で暇を潰して集合時間に戻ればすぐ買えるので良いシステムだと思います。ストールが大人気のようで整理番号100番も行かないうちに売り切れたとか。8時に会場入りして買えなかった人もいるみたい。今回はステッカーもすごく早く売り切れるので注意。19年の林檎博で売り切れて問題になった手旗に関しては心配しなくて良いと思います。ちなみに、整理券方式は会場前の"先行販売"に関してだけであって、16時過ぎくらいからスタンダードな先着式に変わります。これだと開演に間に合わない可能性・売り切れの可能性共に高いので、遅くとも開場の2~3時間前には来場して先行販売で買っておくのが無難でしょう。おそらく国際フォーラム以外の会場でもこの方式が採られると思いますが、変更される可能性もありますのでご留意ください。筆者は一切責任を持てませんので...。

 それでは本題のライブレポートに移りましょう。セトリは以下になります。国際フォーラムの2公演で変化無し。今後の公演も同セトリで行われると思われます。

  

1. 新しい文明開化 (緑テレファントム伊澤TL)

2. 群青日和 (Squier Venus、伊澤TL)

3. 某都民 (緑テレファントム)

4. 選ばれざる国民 (緑テレファントム)

5. 復讐 (MICRO-FRETS SWINGER、伊澤LP)

6. 永遠の不在証明 (MICRO-FRETS SWINGER)

7. 絶体絶命 (MICRO-FRETS SWINGER)

8. 修羅場 (緑テレファントム)

9. 能動的三分間 (緑テレファントム)

10. 電波通信 (緑テレファントム)

11. スーパースター (白テレファントム)

12. 乗り気 (白テレファントム)

13. 閃光少女 (緑テレファントム、伊澤TL)

14. キラーチューン (緑テレファントム)

15. 今夜は空騒ぎ (緑テレファントム)

16. OSCA (RS Guitarworks Workhorse)

17. FOUL (RS Guitarworks Workhorse)

18. 勝ち戦 (RS Guitarworks Workhorse)

19. 透明人間 (緑テレファントム)

20. 空が鳴っている (黒ストラトファントム、伊澤LP)

 

 曲名右に書いているのは浮雲・伊澤両氏の使用ギター。椎名さんギタボの曲はいつものGibson RD Artistを使用。亀田さんはYAMAHA BBをチューニング違いで数本持ち替えていました。ライブレポートと言いつつ機材レポートになっちゃいそうですね。オタクだから。と言っても足元とアンプに関しては一切見えませんでしたが...。後日ギターマガジン等で特集が組まれるのを祈るばかりです。

 まず注目すべきは浮雲のメインギター。かの有名な白のSongbird製テレファントムの復活を期待したファンも多いと思いますが、なんと新調されていました。新しいテレファントムはボディカラーがサーフグリーンでピックガードは黒かべっ甲(遠目では判断できず)、そしてメイプル指板というスペック。かなりのイメチェンですね。上記セトリのように多くの曲で白のテレファントムに代わってメインギターとして使われています。今後はこちらがメインになるのではないでしょうか。誰もこんな意味不明なオタクの耳なんて信用しなそうですが、白と緑で音が結構違う気がしました。というのも、中盤の"スーパースター"・"乗り気"の2曲だけ白が使われ(復活おめでとう)、この2曲のギターが突出して良かったんです。指板材の違いなのか弾き込んだ時間と量の違いなのか、緑よりも抜けが良かったと思う。終演後黒猫堂からアンケートが来たんですが、ベストアクトには迷わず"スーパースター"を挙げました。あのギターソロを聴いて完全復活を実感しましたね。新しい緑色のテレファントムもすごくお似合いだったので今後の活躍が期待されます。

 本公演で他に活躍したのはMICRO-FRETS製SWINGERとRS Guitarworks製Workhorseの2本。この2本はご本人のツイッターでも最近の投稿で紹介されています。SWINGERは"絶体絶命"のアーミング用ですね。テレキャスターのボディにジャズマスターのマイクとトレモロを付けたような可愛らしい印象のビザールギター。アーミング用のギターとしては、以前はシルバー(今はフランス国旗のようなトリコロールカラーになっている)のモズライトが用意されていました。モズライトの音はパワフルな印象でしたが、SWINGERは大人しくメロウなイメージで今回のステージ全体の雰囲気に合っていましたね。"絶体絶命"自体バンドで演奏されるのは10年前のウルトラC以来(Bon Voyageでは椎名さんとダンサーの踊りのBGMとして打ち込み版が流されたのみ)なのでやってくれて感動した。"復讐"もSWINGERで演奏されましたが、この曲が定番曲揃いのセトリに入っているのは意味ありげですね。新曲"永遠の不在証明"もこのギターで演奏されました。RS Guitarworks製のギターに関しては、事変解散以降のペトロールズや他アーティストのサポートでお馴染みかと思います。本公演で使われたのはテレキャスターのボディにP-90タイプのPUを乗せたWorkhorseというモデル。"OSCA~FOUL"でエネルギッシュなサウンドを奏でていました。"勝ち戦"のボトルネック奏法にもすごく似合っていましたね。これらのギター以外にも、"群青日和"では事変解散前・解散後のサポートで時々登場していた黒い12弦のSquier製Venus、最後の"空が鳴っている"では、解散前からこの曲専用のギターとして定着していた黒のSongbirdストラトファントムが使用されました。伊澤さんはギター担当の曲では解散前から使っていたギブソンレスポールと、今回は新たにテレキャスターを使用。色はなかなか変わった色で茶色~ゴールドのメタリックでした。

 全編を通してMC・アンコールはなく、解散前と変わらずプロ意識の高いライブでした。衣装の変更も少なかったように思います。"新しい文明開化"でライブが始まったときには、椎名さんは真っ赤な衣装に小林幸子を彷彿とさせる大きな孔雀の羽を背負い、男4人は首に土星の輪っかのような白い飾りを付け、中世の聖職者のような装いでした。それ以降の衣装に関しては、正直演奏に聴き入りすぎてあまり覚えていません。椎名さんは終盤は黒いシースルーのセクシーな衣装でした。1時間半があっという間に過ぎ、復活を確認させるに十分な素晴らしいライブでした。今後の公演を観覧される方は、ぜひ体調にお気をつけてお楽しみください。