人生洋梨

哀しみのルート20

THE EFFECTOR BOOK Vol.37 (勝手に)連動企画 名越由貴夫さんの機材特集

 こんにちは。ブロギの更新が停滞しまくっている河合です。書きたいこと千個ぐらいあるんだけど毎回気合い入りすぎて時間かかっちゃうし...と言いつつ気が向いたので連載みたいのをやろうと思います。小出しにしたら毎日ちょっとずつ続けられそうだしね(本当に?)。

 どうでもいい前置きはさておき、今回は名越由貴夫さんの機材特集を書きたい、書かせてください。スタジオミュージシャンとして数多くの有名J-POPアーティストのサポートを務める一方、Co/SS/gZ(これでコーパスグラインダーズって読むんだから笑っちゃうよね)という超アンダーグラウンドなバンドを本拠地とする神出鬼没なギタリスト、名越由貴夫。(←雑誌みたいな紹介)

 筆者は椎名林檎さんに心酔していて、あだ名がリンゴになるくらいのオタクなんですが(紛らわしいので椎名さんと呼んでいる)、椎名さんしか聴いてなかった頃は名越由貴夫と言えば「椎名さんのクレジットによく書いてある人」「ライブとかでギター弾いてるロン毛の人」というイメージしかなかった。で、ここからが息を飲むような展開(勝手に飲んでろ)。

 椎名さんが98年のデビュー前後にナンバーガールの追っかけをやっていて、そのナンバーガールでフロントマンをやっている向井秀徳が影響を受けた札幌の男臭いバンドたちのうちの一つが、故・吉村秀樹(ナンバガのひさ子さんの夫ね)の率いていたbloodthirsty butchers。このブッチャーズのプロデューサーが名越由貴夫で、先述したCo/SS/gZで吉村秀樹とも共演していた(余談だがブッチャーズのkocoronoのジャケはコーパスのzeroが手がけた)。長々とオタク語りをしましたが、一人の椎名さんの追っかけがこういう流れで名越さんのファンになりましたよ、と。

 名越さんって知ってる人は知っていてすごく有名だと思うんだけど、本質的なサウンドメイクに関しては謎が多いんですよね。ネットで検索してもほとんど引っかからないのが現実。名越サウンドをマネするにはどうしたらええんや〜!と唸っていた矢先に、THE EFFECTOR BOOK Vol.37に名越さん特集があるという情報を知り即購入。これが名越フリークにとっては永久保存版だった。シンコーミュージックの回し者じゃないけど、名越さん好きで持ってない人は是非買ってください。これ買って再現したいライブの映像見れば、ネットに情報無いのがウソみたいに名越さんのサウンドメイクがわかります。はっきり言ってこんなブロギ読むより5億倍価値あります。

 ...と言いつつ雑誌買って読んでね、だけじゃ悲しいので、雑誌と勝手に連動した拡張版と称して補足的な情報を連載していこうと思います。テーマは「コピーする上での再現性」。雑誌を読めばわかるけど、名越さんってまともなエフェクターを使わないんですよ(そこが良いのだが)。見た目は普通でも大体のエフェクターは改造されてます。メインのビッグマフなんて中身ほとんど取っ替えてますからね。定数が載ってれば自作できなくもないんですが、企業秘密だろうか、さすがにそこまでの情報は公開されていません。ゆえに本人と全く同じ機材を揃える事実上不可能。あと、希少価値や値段的にジリ貧オタクには入手しづらいものも多い。というわけで「コレを使えば似たような音を作れる」的な、コピーをする上で役立つ情報を載せていこうと思います。

 あと、「このエフェクターを使った名演」みたいのも紹介したい。筆者は椎名さんのオタクなので大体椎名さんの曲になると思いますが...。なので、椎名さんファンの人にも「この曲のこの部分は実はこうやって作られていた!」みたいに発展的な楽しみ方をしてもらえるような文章にしたいと思います。記事の紹介だけで結局5000時間くらい食われているんだが、できれば毎日、1日1機材という形で更新できたらなと思います。しくよろ。